よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

古くて新しい問題

労働についてもう1つネタがあった。腰痛問題。

 

最近、新人指導を行う中で、腰痛にならないよう安全・安楽な介助を行うように教えるのだけど、どうしても力がないとできない介助があるというのも現実である。その原因は、どう考えても設備面(泣) 特に、入浴の場面では、「家庭的な雰囲気」だかなんだか知らないけど、リフトとか移乗を補助してくれるものがまるでない(今時、個浴用のリフトだったあるんだから導入してくれよ・・・)。入浴介助の技術については相当勉強したつもりだけど(個浴って難しいのよ)、でも最終的にはマンパワーでやるしかない場面が出てくる。



言うまでもなく、若かろうが何だろうが、この仕事をしてる限り、腰痛はつねに隣り合わせの症状だ。20代でも腰痛抱えている職員を知っている。防ぐために何をすべきか知っていても、気づけばそうなっているのだ。自覚症状が出た時にはもうすでに遅しの場合もある。



さて、最近気になることが1つあって、それは「ベッドの高さ」。たとえば、ベッド上での排泄介助の際、指導するときは必ず適切な高さに合わせるように伝えている。腰の当たりぐらいが目安と言っているのだが、男性職員だとそこまでベッドが上がらないこともある。自分がやりやすい高さを見つけてととにかく伝えている。



そういうことを言っておいて何なのだけど、自分で実際に介助をするときには、あまりベッドを上げないことが多い。ベッドを上げ過ぎると寝返り介助がしづらくなるし、逆に変に前かがみになって腰に負担がかかってしまったこともある。利用者にとってはよくない態勢ではあるが、ベッドに膝を乗っけて、姿勢が前屈しない姿勢で介助していた方が楽だったりする(幸運なことに、そのやり方で10人以上まとめて介助してもこれまでの所、腰痛を起こしたことない)。



でも、そのやり方を決して他職員には推奨していない。それで腰痛になっても責任取れないからw 結局、自分の身を守るのは自分自身なのよね(って、いや、それじゃいかんのだけど)



少なくとも、もうちょっと腰痛負担のための福祉用具を導入して欲しい。その方が利用者も楽なはずだよ。もし労働組合があれば、そういうことを訴えるかもしれないな。