想像力のレッスン
あまり良いこととは思えないのだが、現在のわたしの部下には二十歳前後の若者が多い。
それは、彼らは我々の仕事においてはぜひとも知っておかないといけないとある出来事に
わたしより年上の職員と雑談をしているときに、ふと、いま新聞で慰安婦問題のことが再
そんな職員にふと聞いてみた。「日本は昔どの国と戦争したか知ってる?」「日本が昔植
勉強が苦手だから進学せずに就職したのかもしれない…だけど、日本が過去に行った戦争
別に詳しく過去の戦争の経緯を説明出来る必要などないけど、最低限そこは押さえとかな
ところで、この仕事をする上で、果たしてそのような「知らぬ存ぜぬ」が通じるのだろう
だって、いまあなたたちがケアしている方たちはみんなあの戦争の苛酷さを経験し生き抜
いてきた人たちなんだよ。あの戦争があって、貧しい時代を乗り越えて、いまに向かって 歩んできて、そして人生の最期をまもなく迎えようとしている。その人達の生活を支えよ うとしているあなたたちが、戦争のことを何も知らないってどういうこと? それで、い ま目の前にしている人たちの人生の何がわかるっていうの?
いまからでも遅くないから少しでも昔のことに興味を持って、そしていま目の前に対峙し