よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

死生観

予期できないものとしての死について

年始からなんともめでたくない話だが、元旦早々、ある利用者とお別れすることになった。年齢的にはまだ比較的若く、そして何か生命の危機にかかわるような予兆があったわけではない、そんな状況で突然訪れた出来事だった。 自分の担当の利用者ではないとはい…

それでも前に出て行くことの希望

ある芸能人の容姿が話題になっている。確かに、明らかにこれまでとは違っていた。人に見られることを生業とし、美に対して人一倍気を遣って来た人のはずだ。その人が、これまでの美しいイメージを壊すかのような、やつれた姿で人前に現れたのだ。 人が生きて…

見届けること

この前、利用者の急変があったときに、別のフロアにいた若手職員に言ったこと。 「ここにいる人はいつ死んでもおかしくない。「介護が必要な利用者」っていうのは、ある意味死と隣り合わせの状態で生きているんや。いま元気そうなあのおばあちゃんも明日の朝…