よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

見届けること

この前、利用者の急変があったときに、別のフロアにいた若手職員に言ったこと。

 

「ここにいる人はいつ死んでもおかしくない。「介護が必要な利用者」っていうのは、ある意味死と隣り合わせの状態で生きているんや。いま元気そうなあのおばあちゃんも明日の朝には死んでるかもしれんし・・・残念やけどそれが現実やで。でもな、死はとても悲しいことやけど、自分がその最期の姿を見届けることが出来るっていうのはある意味幸せなことなんやで。1人の人間がどんな最期を遂げたのかを見届ける、そしてそれを遺された者に伝える生き証人になることが、介護職員の責任でもあるからな。」

 

わたしにとってだけの死生観かもしれない。でも、いまだ身近に死を目の当たりにしたことがないだろう若手職員に、ただ死をおそれるのではなく、それに向き合うことで自分の仕事に誇りを持ってもらえれば、と思う。そして、そこからいま自分が介護職員として何をすべきなのかを考えてほしい。