よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

多職種不連携

ここ最近リーダーとしての判断力が試されるような状況がいくつかあった。



その1つに、利用者にある不利益なことがあって、それを解決するためには看護師との協力が不可欠という事例があった。わたしにとってそこで疑問だったことは「なぜ話し合いも何もせずに看護師は一方的に介助方法を指定してくるのだろうか」ということだった。確かに早急に手を打たなければいけないのはわかるが、わたしにはそのやり方が正しいとは思えなかった。むしろ、専門職が考えることがそれかよ…と思ってしまった程だ。



原因があって、それに対して対策を打つというのなら話はわかる。「こういうところには十分気をつけて」というアドバイスならわかる。だけど、原因が特定されず、また解釈がわかれる事例であるにも関わらず、一方的にあれをしろと言われてしまったわけだ。こちらの意見も聞くことなくね。



人を見てモノを言っているのか何なのかわからないが、とにかく納得がいかないので一度他職種を通じて考えなおしてもらうように伝えたら、なんとか軌道修正された。だけど、もし素直に言うことに従っていたら、意味のない介助を強要されるハメになるどころか、その結果改善が見込めなかったということで、またこちらが責められるということになりかねなかった。そんなアホな話あるかい!



言われたことに疑問に持たなかったらそれまでだけど、何かおかしいと思ったときに、きちんと言語化しないと、気づけばこちらが不利な状況に追い込まれていたということになりかねない。意思表示はきちんとしないといけないと思った。



それにしても、何より不思議なのは、なぜ目標は同じはずなのに向いている方向が違うように見えるのだろうかということ。いろいろな考えを擦り合わて答えを見出す努力をしないのだろうかということ。



こんなのきちんと多職種が連携しないといつまでも解決できないじゃないか、って思うのだけど、なぜかバラバラに、そして勝手に物事が動いていってしまう現状がある。それっておかしいよね。