よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

どういう職員がよいのか悪いのか

いまさらながら考える機会が多い。介護職員としての輝かしい姿を想像しながら、現実とのギャップを冷静に見据えながら、試行錯誤の日々が続く。



何か物足りなさを感じる新人職員をいま一歩引き上げるために、いまの段階でどこを強化していくべきなのか、ある時考えていた。いままでいっしょに働いていた(そして辞めていった)職員のことを思い起こすと、仕事をひと通り覚えてきた時期になぜかパワーダウンしてしまうという現象がみられたからだ。それを何とか食い止めたい。



「慣れ」という要素がまず浮かぶ。ある種の緊張感から解放され、仕事をしているという実感を得るためには、慣れていくことは必要不可欠だ。しかし、慣れが新しい仕事を覚えるための下地としてではなく、現状の自己肯定のツールとしてしか機能しないのだとしたらそれは問題だ。その職員は、そこで「下げ止まり」になってしまう。まだまだ成長していく必要があると思わなければ、「その場でしか通じない能力」を身につけただけの職員になってしまうだろう。ただ、残念ながら、いままであっという間に下げ止まってしまった職員は少なくない。



そうならないためにどうすべきだろうか。いま個人的に有効かなと思うのは、それをみんなで考えるということ。リーダーがどうこういうよりも、仲間みんなで「こんな職員になって欲しい」議論で盛り上げた方がいいんじゃないかっていうね。



まあ、その結果、あまりに程度の低い理想論が掲げられたら即刻ノーって言うけどさ。