よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

マネジメント

予防的な取り組みの難しさについて

たとえば、現象として物理的に何かが現れたとしてそれを取り除くのはそれほど難しくないかもしれないが、何かが物理的に現れること自体を防ぐとなると話は変わってくる。 まずその物が現れる機序を明らかにした上で、それが発生するプロセスに介入し形になら…

時間を有効に使うことについて

昔いっしょに働いていたベテランの同僚がいて、その人はとにかく仕事が早かった。年齢から考えるとびっくりするほどにパワフルで、そのスピード感が時に利用者中心の逆を行くようで怖いほどだった。 その人がある時言った言葉がとても印象的だった。その人は…

まとまりのあるチーム・・・

今日の朝、テレビの占いがふと流れているのが目に入って(仕事中だけど)結果は最下位だったのだけど、そのメッセージに妙に納得してしまった。 占いが提示するのは、完璧を他人に求めてはいけない、寛容な精神を持とう、そして今日は余計なことは言わないよ…

リスクを乗り切る力

どんな状況であってもいつものように何事もなかったかのように仕事をすることは大切だし、それが利用者にとっての生活の安定ではある。だけど、どうしても状況が変わっていかざるを得ないのが現場であって、その中でいかに「いつもと変わらず」振る舞えるか…

リーダーの矜持?

おかしな話だけど、いまやこの現場は何によって成り立っているのかとか、自分がいることがどんな意味を持っているのかとか、そんなことをふと考えてしまう。 まだまだお話にならないレベルの新人職員がいる一方、どうしてそんなに元気なのかなあというぐらい…

高みをつねに目指すということ

最近なんだか怒りっぽいような気がする。思わずイライラするわ~って口に出しちゃうことあるし。暑いせいかなあ。いや、ちょっと頭が冴えているせいかもしれない。 いろいろなところが目につく。それじゃあダメっていうところが。もちろん、だからこそ思うの…

多職種不連携

ここ最近リーダーとしての判断力が試されるような状況がいくつかあった。 その1つに、利用者にある不利益なことがあって、それを解決するためには看護師との協力が不可欠という事例があった。わたしにとってそこで疑問だったことは「なぜ話し合いも何もせず…

独り立ちについて

職場内で「独り立ち」という表現がある。つまり、一人での勤務=夜勤ができるようになることを意味している。これは、ユニット型の施設ならではの言い方かもしれない(従来型だとワンフロアを複数人で夜勤をするのが普通なので)。 夜勤が出来るための前提は…

人の顔色を伺うことについて

新人教育に関連して、これまた考えさせられたことを1つ。 入って早々ではあるが、ある新人職員がトラブルを起こした。それは、上層部を巻き込んだ形での処理が必要な深刻なものであったが、そこでの一番の被害者は何よりある利用者であった。 しかし、その新…

よりよい環境づくり

環境を整えるというのはとても難しいことだ。たとえば、わたしが生まれた家や育った土地、それらは「与えられた」ものでしかない。それを自らの意思で選び/変えることはできない。 しかし、全ての環境が所与なのではない。まずもってその「環境」の意味する…

back to basics

いまの時代、なにもないところから何かを生み出すということはできないのだろう。 昨日やっていた番組で、イノベーションの前提は生活や仕事の基礎なり基盤が安定していることだという話を誰かがしていた。それを聞いて、わたしはその前提とされる安定がいか…

年末の雑感

今年一年を振り返って・・・ 立場というのは与えられるものなのか、自分で築くものなのか。 組織という中で動くのであれば、どちらとも言えるし切り分けることもできないだろう。特にポストの数がある程度決まっているのであれば、そこにどう近づくかは自分…

要介護度が上がるということ

なんとも暗い予測ではあるけど、今年中にはいま担当している利用者の半数が要介護5になりそうな勢いである。現状において、すでにそれだけの介助量が必要な状況で、現場はアップアップしているわけだけど、それだけの数字が出ていても不思議なことに人員配…