よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

わからないということをわかる、ということ

「わからない」と「わからないということがわかる」のは違う。



わかろうとせず、なんとなく、わからないと言おうとしている人がいた。あなたは、本当にそのことについてわかろうとしたのだろうか。



確かにどれだけがんばってもわからないことはある。そういう謙虚さというか、慎みが必要なことはある。だけど、その「わからない」が、わかろうとする情熱に裏打ちされたものでなければ、それってただの無関心じゃない?



利用者の気持ちがわからない、どう支援すればいいのかわからない、答えなんて見つからない・・・そういうことばを、分かり合おうとすることを止める免罪符としてじゃなくて、徹底的に一人の生を支え続けるモチベーションとして、使い続けて欲しい。それでも、前に進めるための糧にして欲しい。



でなければ、その人にとって必要な最低限なニーズすら満たせなくなってしまう。ベースラインを後退させることになってしまう。