よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

アセスメント

わかろうとすることをあきらめないために

施設に入って半年も経たないある入居者がいる。以前は別の施設で生活していたとのことだが、身体状態をみると片麻痺に加え下肢筋力の低下が顕著で、奇跡的に健側の上肢を用いて自分で食事ができるが(これも利き手交換などのリハビリを経ての話である)、基…

予防的な取り組みの難しさについて

たとえば、現象として物理的に何かが現れたとしてそれを取り除くのはそれほど難しくないかもしれないが、何かが物理的に現れること自体を防ぐとなると話は変わってくる。 まずその物が現れる機序を明らかにした上で、それが発生するプロセスに介入し形になら…

利用者とかかわる、ということ

来月ある研修を担当することになって、その準備をしているのだけど、どういう風にそれを伝えたらいいのか、改めて考えている。 一言でいえば、「利用者とかかわる」ということの意味を捉え返したいと思う。小手先の技術ではなくて、「それをすることで、自分…

わからないということをわかる、ということ

「わからない」と「わからないということがわかる」のは違う。 わかろうとせず、なんとなく、わからないと言おうとしている人がいた。あなたは、本当にそのことについてわかろうとしたのだろうか。 確かにどれだけがんばってもわからないことはある。そうい…

前向きになれるように!

ふと思うこと。上層部の人は何を持ってわたしたちの仕事を評価しようとしているのかはわからないけど、「言われないとしない」みたいな後手の姿勢では評価されないのは確かだろう。 でも、日々変化していく利用者を前にして、懸命になりながらも抗えないもの…

できるからするのか、したいからするのか?

この前ふと考えたことをメモ程度に。「自立支援ってなんぞや」というよくある話について。 わたしが勤務している施設には、「個浴」と「特浴(機械浴)」という2つの入浴の形態が存在する。 うちの施設はユニット型なので、個浴は各ユニットに1つずつ設置さ…