よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

コミュニケーション

わかろうとすることをあきらめないために

施設に入って半年も経たないある入居者がいる。以前は別の施設で生活していたとのことだが、身体状態をみると片麻痺に加え下肢筋力の低下が顕著で、奇跡的に健側の上肢を用いて自分で食事ができるが(これも利き手交換などのリハビリを経ての話である)、基…

自分自身の問題として考えることの難しさ

現場におけるコミュニケーションにはさまざまな諸相があるわけだけど、いかにしてその場に合った適切なコミュニケーションを取るべきか、これを極めるのは非常に難しい。特に認知症の高齢者が相手であれば、新人職員がその対応の難しさに戸惑うのは当然と言…

わからないということをわかる、ということ

「わからない」と「わからないということがわかる」のは違う。 わかろうとせず、なんとなく、わからないと言おうとしている人がいた。あなたは、本当にそのことについてわかろうとしたのだろうか。 確かにどれだけがんばってもわからないことはある。そうい…

所作の問題

わたしはマナーとか礼儀とか、そういう人を型にはめるようなもの、根拠なく慣習的に信じられているものを殊更重んじるのには懐疑的である。自分自身がそういうマナー知らずな人間だからかもしれないけど、そんなの自由にさせてくれよと思う。 実際、日常生活…