よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

リスクを乗り切る力

どんな状況であってもいつものように何事もなかったかのように仕事をすることは大切だし、それが利用者にとっての生活の安定ではある。だけど、どうしても状況が変わっていかざるを得ないのが現場であって、その中でいかに「いつもと変わらず」振る舞えるかが勝負どころなのかな、とふと思ったりする。



最近あったこと。短期入所の新しい利用者が立て続けに空室に入ってきたのだけど、客観的に見て対応が完璧とはいかなかった。実際にミスも起きたけど、でも、よく乗り切ったと評価してもいいと思う。



一方で、そのことに気をとられて、それ以外の利用者のことを見れていないようでは話にならない。そこら辺のバランス感覚、ちょっと欠けていた部分があったように思える。



利用者はつねに変化に晒されている。そして、職員サイドで見て、そうした変化に特に弱いのが新人職員だということ。ある意味、ゴタゴタした状況の中で、乗り切る力があるのかないのか、結果的に試されるような結果になってしまったのかもしれない。



リスク管理という点から考えてみよう。たとえば、新規利用の場合、フェイスシート一枚しかないことがある。そこで、どこまでの情報を引き出せるか。それこそ、専門職としての「目利き」ではあるけど、それを新人に求めることは土台ムリな話である。だから、引き出したものをせめて情報共有し、押さえどころを予め押さえておく。どこを観察するのかを確認しておく。臨機応変に対応できる能力がない職員が対応せざるを得ないのであれば、せめてそうした目配りも必要である。


だけど、わたしとて完璧ではなく見逃しはある。それに、四六時中そこにいるわけではないから、その情報共有すらできない可能性もある。



詳しくは書けないけど、一人で気を張っていてもダメなんだなあと思うことが最近あった。不在状況での「存在感」はもちろん大事だ。だけど、リーダーならどうするだろうという思考を他職員も持ち合わせることがきっと必要なんだと思う。いなくても成り立つ状況であればいいけど、まだまだ十分ではないことが多い。



そこら辺を修正していくにはどうすればいいのか。これもまた経験と言ってしまっていいのかわからないけど、もっともっと良いチームになって欲しいのだよね。



そして、いい加減、わたしをもっと楽に仕事させておくれよ、というのがささやかな願望だったりする。至らないところがまだまだ多いのが現状だけど。