よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

隣接分野の本

家の本棚に『看護過程に沿った対症看護』という本があった。現在では第4版まで出ている看護系ではベストセラーの本の初版。



言うまでもなく内容は医学的な内容が盛りだくさんで、その手の知識があまりないわたしにとっては難解な代物だけど、現場でもよく目にするような症状の原因とか対処法とか詳しく書いてあって勉強になる。



ちなみに、看護師でないわたしがそのような本を購入し(といっても中古だけど)時折読む理由は、やはり介護の現場ではそれなりの医学的な知識が必要とされる現実があるから。難しいことは専門家に聞けば良いのではあるが、専門家から言われたことが理解できないほどの知識しか持ち合わせていないようでは、仕事にならないのだ。



いや、それでも介護はできるかもしれない。でも、言われたことだけをするのはやはりプロではないと思う。そこで引き出しがなければ、どうしていくかを考えていくことなどできない。そして、その引き出しを得るためのヒントが、看護の教科書から見つかる場合が少なくないのだ。当たり前だろう、介護の前には看護しかなかったのだから。



もしプロ意識というものにこだわるのであれば、介護にできて看護にできないことを知るのも「専門性」というものを確立する上では欠かせないことだろう。「そこには何が書いてないか」を意識しながら看護の本を読むと、また違った世界が見えてくるのかもしれない。



というわけで、ときおり隣接分野の専門書を読むのは思考のブラッシュアップのためにもオススメなのであります。