介護等の体験って・・・
「介護等体験」について調べていたら、すごいことが書いてあるページを見つけてしまった。
曰く、
「また、施設の方は利用者の方に対して、いつも笑顔で接し、何かをやりとげることがで
年寄りと子どもを同列あつかい! 確かに何かをやり遂げたときに「すごいですねえ」と
ちなみにだけど…介護等の体験の本来の趣旨として「人の心の痛みのわかる教員、各人の
わかろうとすることをあきらめないために
施設に入って半年も経たないある入居者がいる。以前は別の施設で生活していたとのこと
その方と接していて、わたしが当初から問題と思ったのは、コミュニケーションをとるの
また、おそらくそうしたコミュニケーションの不全の影響なのか、かつて精神的に塞ぎこ
そんなことを考えながら、わたしはこの方と接する時、つねに笑顔と身振りで表情豊かに
それに加えて研究したのは、発話の仕方。いわゆるものまねというやつをやってみたのだ
たとえば、「おはようございます」というあいさつでさえ、この方の話し方だとそうは聞
必ずしもうまく行くわけではないが、そうしてこの人の言いたいことや話し方が徐々にわ
何より、こちらが話かけなくても、この方から積極的に話しかけてくれるようになったこ
こうした取り組みは、なかなか言語化されづらいことではあるが、介護職にしかできない
わたしはこうしたことを全ての入居者にしているわけではない。しかし、この人にはしな
入居者のニーズや気持ちを汲み取るのは簡単なことではない。しかし、可能な限りその思
予防的な取り組みの難しさについて
たとえば、現象として物理的に何かが現れたとしてそれを取り除くのはそれほど難しくな
まずその物が現れる機序を明らかにした上で、それが発生するプロセスに介入し形になら
「~~を予防する」ということが介護現場では当たり前のように飛び交っている。筋力低
それは、予防が目指すところが「~~を発生させない」ことにあるからだ。たとえば、褥
そのために一体何をすべきか。まず、褥瘡がなぜ発生するかを知るところから始めなけれ
そして、「発生していない」ことがその人へのケアのプロセスの一つであることをチーム
困難なのは、このプロセスにはおそらく終わりがないということだ。「発生していない」
ここで1つの問題をあげよう。たとえば、認知症予防はいまや民放でも取り上げられるほ
つまり、予防のためにやっていたことが実は何の意味がなかった、ということも起こりう
ということで、予防的取り組みにはある種のマネジメントが必要になるのだけど、そこま
時間を有効に使うことについて
昔いっしょに働いていたベテランの同僚がいて、その人はとにかく仕事が早かった。年齢
その人がある時言った言葉がとても印象的だった。その人は排泄介助の手際がとてもよか
そこで、ある時、さすが早いですねえという会話をしていたら「そういうのはパッと終わ
「なるほど、そういう考えで動いてるんだ」と妙に納得したもんだった。だけど、簡単に
翻っていまの現状を見ると、残念ながら仕事も遅いし、時間ができたらできたらで何をす
それはそうと、最近わたしは時間については「限られた時間をたっぷりと使う」というこ
それを避けるためにどうすればいいか。時間に余裕があるのなら、食事が終わった後にで
当たり前のことだ。だけど、これがなぜかできないのだ。不安があるとすれば、あまりに
だけど、そういうことに慣れると、結果的にルーティンになるのだよね。作業的な動きに
せかせか動いてしまう中堅職員を見ていると、そういう現場にはしたくないなあと思って
それでも前に出て行くことの希望
ある芸能人の容姿が話題になっている。確かに、明らかにこれまでとは違っていた。人に
人が生きていく中で、体重の増減を経験することはままあることだろう。そして、一部の
しかし、そこには限度があるということを直感的に理解したうえでの話だ。やせすぎた身
高齢者介護の現場では、「栄養ケアマネジメント」という考え方があり、またそれは介護
栄養に関して、現場で話題になることといえばほとんどが「食べない」ということだ。そ
それでも、日々接していく中で、徐々に衰えていく身体を目の前にして「高齢だから仕方
話を戻そう。たとえば、医学的に死が間近に迫っている(半年イ以内)、いわゆる看取り
そのような老衰とは別に、大きな病気をして急激に体重が落ちるということもあるだろう
かつて関西芸能界の重鎮だった人が同じく大病をした際、治療を終えてもすぐに復帰でき
そうしたことを思い返しながら、改めてあの芸能人がいま、カメラの前に現れた理由につ
推測でものを言うのはよくないのだけど、やはり健康そうには見えない。本人は健康をア
つまり、「わたしはこの身体であっても前に出て行く」という、その意志だ。むしろ、見
「待つ」という選択もあったはずだ。もっと健康的な見た目に戻るまで。でも、待ってい
そこにはある種の希望があるのだろう。その希望をきっちりと受け取ること、それこそが