よむ介護

介護を通じて考えたことを書いていきます。

介護

それを「楽しむ」ということ

時間の都合もあって五輪をなかなか観られないのだけど、選手がよく口にする「楽しむ」というのは、この意味を考えるとなかなか深いものがあると思う。 スポーツって世界レベルになると、己の肉体を極限まで鍛えて、何かを成し遂げようとするような過酷なもの…

孤独感のケア?

とある本を読みながらふと考えたのだけど・・・ 高齢者の孤独なんていまさら言ってもあれだけど、それが認知症の場合、その心的状態がBPSDとして現れる場合が考えられる。もしそれが危険性をともなう行動であるなら、ほっとくわけにいかず対応を考えないとい…

向き不向きの話

昔、わたしがまだ介護という仕事に興味を持ち始めてどうしようか考えていたぐらいのときの話。とある機会にある説明会に思い切って参加してみたんだけど、その時にどこの施設長だかわからないけど思い切って聞いたことがあったんですよね。 「介護っていろい…

見届けること

この前、利用者の急変があったときに、別のフロアにいた若手職員に言ったこと。 「ここにいる人はいつ死んでもおかしくない。「介護が必要な利用者」っていうのは、ある意味死と隣り合わせの状態で生きているんや。いま元気そうなあのおばあちゃんも明日の朝…

正しい状態~そんなものない

いきなりですが、わたしは正直言うと、介護現場における新人教育というのがどうあるべきかというのは、よくわからないのです。自分自身はアレコレと言われる前に自分でいろいろなことを習得してしまった、というか、そんな教育体制がロクにない状態でOJTさせ…

前向きになれるように!

ふと思うこと。上層部の人は何を持ってわたしたちの仕事を評価しようとしているのかはわからないけど、「言われないとしない」みたいな後手の姿勢では評価されないのは確かだろう。 でも、日々変化していく利用者を前にして、懸命になりながらも抗えないもの…

しがみつかない生き方

寝て目が覚めて、ふと脳裏によぎったことがある。「しがみつくのは、たぶんよくない」ということ。 おそらく職場の中ではわたしは介護についてかなり熱心に勉強してる方やと思うけど(苦笑),仕事は趣味の延長ぐらいに捉えておかないと、自分がおそろしく仕…

隣接分野の本

家の本棚に『看護過程に沿った対症看護』という本があった。現在では第4版まで出ている看護系ではベストセラーの本の初版。 言うまでもなく内容は医学的な内容が盛りだくさんで、その手の知識があまりないわたしにとっては難解な代物だけど、現場でもよく目…

できるからするのか、したいからするのか?

この前ふと考えたことをメモ程度に。「自立支援ってなんぞや」というよくある話について。 わたしが勤務している施設には、「個浴」と「特浴(機械浴)」という2つの入浴の形態が存在する。 うちの施設はユニット型なので、個浴は各ユニットに1つずつ設置さ…

春うららを忘れずに

近所の花見スポットの桜はもうすっかり散ってしまった。 ああ、これが日本的な情緒というやつなのかなと思いつつ、サイクリングしながら暖かい気候に包まれると、ふと穏やかであたたかい気分になる。そして、何かに向かって動き出そうという気持ちが生まれる…

逃げ道をつくらないための資格

前にこのブログで触れた新人職員がわたしの勤める施設に入ってきて、約2ヶ月が経とうとしている。 現状を言うと、スタッフ間でその職員に対するストレスや鬱憤がたまっており、リーダーを交えて話し合いがもたれる事態にまで発展した。リーダー曰く、このま…

「関心をもつ」ということ

いままでそういう機会がなかったわけではないのだが、最近ちょっとした事情で久しぶりにヘルパー2級の実習生の指導をさせてもらった。わたしが担当ではなかったのだが、その日の担当があまり介護の知識がない人だったので(って書くとそれなりに失礼ですけど…